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漫画アシスタントの世界


【1】アシスタントとは何か?
【2】今までのアシスタント先
【3】アシスタントが嫌がること
【4】アシスタントになる方法
【5】よくある疑問
【6】漫画家とは、どんな仕事か
【7】私が、漫画家で生活できなくなり、
アシスタントで食いつなぐことになった理由

【8】いろいろな漫画のお仕事
【9】修業時代のエピソード (別ページ)
【10】漫画業界用語辞典
【11】テクニック用語辞典
【12】漫画の描き方・上達の仕方
【13】パチスロ漫画連載の記録へ
漫画アシスタント/質問掲示板

■パチスロ漫画連載開始時の仕事場
アシスタントとは、何か?
  • 漫画の製作は、漫画家ひとりですべて出来る作業ではありません。
    ひとりで最初から最後までやる漫画家もいますが、
    精密で細かいペン画を限られた時間内に完成させるのは非常に難しいことです。
    その漫画の原稿を完成させるための補助をするのが、「アシスタント」と呼ばれる人たちです。

おもな仕事内容 

■漫画家が漫画の原稿を完成させる手伝いをします。

漫画家は、漫画のストーリーを考え、主要な人物を描きます。
さすがに主人公やその他主要なキャラクターの顔は、作者本人でなくては無理です。

アシスタントは、主要キャラが入った原稿を漫画家の先生から受け取り、
背景、効果線などを入れ、仕上げをして原稿を完成させます。

さいきんではパソコンを使って作業をする先生も増えてきています。

■先生によっては、もっと高度な作業までさせる人もいるようです。

・人物の顔以外部分(カラダとか)のペン入れをさせる。
・主人公やその他の人物の下書きをさせる。(それを先生が手直ししてペン入れする)
※真っ白な紙に描くよりも、人が描いた下描きを直す方が楽だし早いのです。
・ストーリーやアイディアを考えさせる。
・キャラクターのの服装などのデザインをさせる。

■日常生活のお手伝いも仕事の一部と考えている先生もいます。

・買い物、炊事、掃除、ねこの糞の始末、引越しの手伝いなど
・「付き人」のつもりで、身の周りの雑事・お遣いなどを頼む漫画家もいます。  

作業の流れ 
  1. 出勤
  2. 準備
  3. 漫画家から指示を受ける。 
    • 指示のいろいろ
      • キャラが入っているコマに背景を描く。
      • 真っ白なコマに背景だけを描く(背景だけのコマ)
      • キャラが入っているコマに効果線を入れる。
        (集中線、スピード線、カケアミなど)
      • 待機する。(仕事がまだ無いので、待つ)
  4. 下描きを入れる。
  5. 下描きを漫画家にチェックをしてもらい、その後の指示も受ける。
  6. OKならペン入れ、仕上げをする。
  7. 完成したら漫画家に次の仕事の指示を受ける。

■作業の時間割りは、職場によって違います。
漫画が完成するまで全員で泊まり込みという場合もあります。
事前に確認しておきましょう。

■食事も職場によってマチマチです。
決まった時間に全員で外食や出前を取る場合などから、
お腹が減った人からテキトーに、その辺にある食料を食べるという
ワイルドな場合まで、いろいろなケースがあります。

いろいろなアシスタント 

■アシスタントには、いろいろな立場の人がいます。

■技術を身につけ、デビューしたまでは良いが、連載までは持てず、
とりあえず収入の良いアシスタントをしながら自分の作品を描いて、
掲載、連載の機会をねらっている人。

■デビューして連載を持ち、一度は「先生」と呼ばれる立場になったが、
だんだん仕事がなくなって、生活のためにアシスタントをしている、
という人。(ワタシもそうです)

■げんざい漫画家として雑誌に連載を持っているけど、
月刊誌なので一ヶ月に1回しか仕事がない。
しかも1回10ページぐらいなので、時間もあまるしお金もない。
そこで、ヒマな時間ほかの漫画家さんの手伝いをして小遣い稼ぎをしているという人。

■アシスタントとして先生の下で勉強を始めたんだけど、
アシスタントの仕事が忙し過ぎて、体力的にキツ過ぎて、
休みの日にも自分の投稿用の作品を描くことが出来ない
そのうち5年、10年と時間がすぎ、デビューするには歳をとりすぎてしまった…どうしよう。
漫画をあきらめて就職するには歳をとりすぎたし…
とりあえずアシスタント続けるしかないかな…、という人。

■漫画家を目指しているんだけど、
どうやってアシスタントになったらいいのか解らない。
あるいは、方法は解っているが、技術が身につかず、
どうやったらアシスタントが出来るくらいの技術を身に付けられるのか
解らない。
というアシスタント予備軍の人もいるでしょう。【そういう方は→コチラ

良いところ  

・プロの現場で働くことで、一人ではわからなかった事がよくわかる。
・雑誌に載せられるくらいは絵が上手くなる。
・たまに、女の子のいる飲み屋に連れてってもらえる。
 ※これは人によります。

気をつけること

初めは、絵が描けなくて叱られますが、
数ヶ月たつと、絵が上手くなって何も言われなくなります。
その時期が最初の壁といってもいいでしょう。
緊張していなくても仕事をこなせるようになり、惰性で机に向かう事が多くなります。
仕事がマンネリになり、つまらないと思うようになります。

そんな時、自分でもっと上のレベルに目標を設定して絵の練習をしていかなければ、
成長は止まってしまいます。
そのまま10年たったらどうなるか…… 私は、そういう人を何人も知っています。
10年やっているのに簡単な仕上げしか出来ない人……。
そうならないように常に努力をおこたってはいけません。

スピードも重要です。
僕はある仕事場で、「自分は速さより質で勝負してる」
と言っているアシの人に会ったことがあります。

彼が果たして絵が上手かったのか?というと「普通」でした。
要するに「ただ遅いだけのアシスタント」だったのです。

はっきり言いますが、上手い人は速いです。
遅い人は例外なく下手な人です。
絵や仕上げが遅い人は、少しでも速く描けるように努力をすべきです。

半年やっても一年やってもまったく上達しない人
そういう人も注意が必要です。
そういうアシスタントは、確実に先生に迷惑をかけています。
先生の財布から、お金を抜き取っているのと同じことです。
先生は、いつクビにしようか機会をうかがっています。
人間関係での無用な衝突は要注意
おとなしく静かにしているべきです。

アシスタントでい続けたければ、日々、上達あるのみです。

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今までのアシスタント先

仕事場サンプル1

 

場所

漫画家さんの仕事場。
2DKのマンションを仕事場用に借りている。
労働時間 夕方6時~翌朝5時。1日11時間労働、
食事2回、休憩ナシ。原稿アップの日は残業あり
給料 1日、1万5千円。残業手当て、アバウトだが、あり。
休み 4、5日働いて1日2日休み。1週間休みの場合も
珍しくない。要するに不定期。
問題点 次の休みがわからないため、友達との約束ができない。
休みになっても昼間寝る習慣がついているため、
目が覚めても時間的に開いてるお店がなかったりする。



私が11年前、はじめて行った仕事場

場所 東京都内の先生の自宅マンション
先生は一人暮らし
働き始めたキッカケ 「フロムA」を見て電話をかけた。
電話すると、車の絵をペンを使って描いてトーンで仕上げて持って来るように
言われた。
ファミレスで面接。
先生は、ファミレス全体を面接会場として勝手に使用しており、
一人が奥のテーブルで面接している間、他の応募者は
カウンターに座って待たされた。
労働時間 ひと月2回の仕事。
1回の仕事に1週間ほどかかる。
その1週間のうち初めの4日ほどは通いで、最後の2、3日は泊り込み。
だいたい1日12時間労働。
仕事内容 まず最初は、何も描けなかったので仕事中に練習させられた。
原稿には描かせてもらえなかった。
家でも練習するように言われた。
あとは職場の掃除。食器洗い。食料、画材の買い出し。
描けるようになってからは、背景、バックの人物、仕上げ、
などもやるようになった。
食事 仕事始めにアシスタントがスーパーへ行き、すぐ食べられるおかずを買ってきておく。
仕事場でごはんを炊き、腹が空った者から勝手に食べる。
給料 最初はどシロートだったので、1ヶ月9万円。だんだん上がっていった。
休み 月に10日以上あった気がする。正確には覚えていない。
問題点 善福寺というところは、あまりコンビニとか建てちゃいけないらしくて、
ちょっと離れたところにスーパーがあるだけだった。画材屋も新宿まで行っていた。
最初は仕事場にコピー機がなかったため、スーパーまで取りに行っていた。
その先生は、以前の自分のマンガから人物のコピーをとって、
表情だけをくりぬいて原稿に貼って表情だけを描く、というやり方を
とっていたのでいちいちスパーまで取りに行くのは大変だった。

私が過去に行った仕事場.1

場所 漫画家さんの自宅マンション
労働時間 週刊だったので1週間に1度あった。
一回行くと20ページの原稿が完成するまで家には帰れない。
だいたい4、5日間。20時間働いて8時間寝るというペース。
寝ている以外は全て仕事をしている。
食事 腹が空ったらファミレスなどの外食。時間は決まっていない。
だいたい起きたらすぐメシ、その8時間後にメシ、といった感じ。
給料 1ヶ月20万~25万。(徐々に上がっていった)
休み 週間誌連載だったため毎週2、3日はあった。
問題点 キツイ。
睡眠時間以外すべて仕事というのは結構つらかった。
早く目が覚めてボーッとしてても、先生が起きていると仕事が回って来た。

私が過去に行った仕事場.2

場所 静岡県の富士山がすごくよく見えるところ
労働時間 2週間に1度、3日間という約束だった。
泊り込みで、昼12時~夜12時まで。あとは自由。
食事 奥さんの手料理。
給料 一ヶ月6日で、7万円だったと思う。
よかったところ 仕事が終わると、寝酒にビール飲み放題。
問題点 もう、ほとんど旅行。
ひと月に2回、中央線と新幹線で2時間かけて通っていた。
周りには山ばかりで、コンビニも近くにはなかった。
まさしく「陸の孤島」状態だった。

私が過去に行った仕事場.3

場所 東京都内某所(仕事場用に3LDKのマンションを借りている)
労働時間 毎週火曜か水曜に行き、まるまる24時間ほどで20ページ仕上げる。
食事 特筆すべき事はない。
出前かコンビニ。
給料 かかった時間にもよるので、ばらばら。2万~3万の間くらいだったような気がする。
いや、1万円代の時もあったかな。
問題点 そのマンションには、詳しくは知らないが、かなり大きなグループの構成員の方たちが
たくさん住んでいるらしくて、エレベーターなんかで一緒になったりすると
怖くて仕方がなかった。
あと、先生の友達の20歳前後の女の子たちがいつもいて、
楽しそうにおしゃべりをしていた。 もくもくと仕事をしている方にしてみたら、
気が散ってしょうがない。

変わった仕事場

場所 モスバーガーの店内
(先生の自宅が狭くて、全員が入れないため)
労働時間 1日10時間くらい(3日間やったと思う)
食事 腹が空ったらカウンターまで行って、何か注文する。
給料 覚えていないが、それなりにもらったと思う。
問題点 店内で4人が漫画の原稿にスクリーントーンを貼ったりしているため、
間違いなく「他のお客様のご迷惑」になっていたと思う。
それと、私以外の二人のアシスタントは、先生の小学校時代からの友達で、
昔の話で盛り上がったりするのだが、アシスタントの一人が小学校時代、
同級生のSさん(女子)に 「ゴリラ」といってSさんが泣いてしまった事件
について意見を求められたりした。
備考 それにしては、店員が何も言わず日常の業務をこなしていたのが不思議だ。
謎の新人少女マンガ家である。




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アシスタントが嫌がること
■どんぶり勘定
 いつも多めに払ってくれる先生でも、
 たった一度の少なめが許せないものだ。
■時間配分を教えてくれない。
 初めての仕事場で、
 いつまでやるのか、いつ寝かせてくれるのか分からぬまま
 作業をするのはツライものだ。
 ストレスがたまる。
■メシの時間を教えてくれない。
 過去、初めて行った仕事場で、
 行ってから16時間メシも休憩も無しで作業を続けたことがあった。
 誰も何も言い出さぬまま…。
 仕事場には、先生一人にアシ4人。
 来る前にメシを食って来たとしても腹減るだろ、普通。
 言い出す雰囲気ではなかったのかも知れないけど…

 その仕事場は、チーフアシスタントもおらず、
 ぜんぶテキトーに何となく仕事をしている仕事場だった。
■仕事環境が劣悪
 部屋が不潔、臭い。
 暑い。寒い。(コレちょっと言いにくい)
 机の高さ。
 イスの高さ
 照明が暗いなど
 ストレス過多だと仕事も雑になる傾向は確かにある。
■道具の不備
 少なくとも消耗品くらいは用意しておいてほしい。
 それに、いちいちアレはどこですか、コレはどこですか、と
 質問しなければならないような状況だとストレスたまる。
■貸し借りされる
目の前で、他の漫画家さんと電話で話しながら、
「うちのアシスタント貸すよ」
などと言われると腹立つ。というか悲しい。
自分が道具として扱われているようで…
下手したら人権訴訟になる可能性もあるのではないか。
 
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アシスタントになる方法

「アシスタントを募集している、という情報を得る方法」

  • インターネット上で 「J.A.C.」のホームベージなど
    アシスタントと漫画家さんつなぐホームページがいくつかあります。
  • 「フロムA」などのアルバイト情報誌を見てみる。
  • マンガ雑誌に出ている募集広告を見る。
    これは、1ページ1ページくまなく探す。
    ページの横の部分も見落とさないように!
    探しても、募集してない事もある。そしたらまた別の雑誌を探す。
  • マンガ雑誌の裏に、編集部の電話番号が書いてあるから、
    電話して「募集してないですか?」と聞く。
  • マンガを描いて、編集部へ持ち込みした時に、ついでに聞いてみる。
    (あくまでも、持ち込みしたマンガがダメだった場合に限る)
    「あのー、できたらアシスタントやりたいんですけど、募集してる人
    いませんか?」など。
  • 最近では、漫画アニメーション専門学校に入ると、そこでアシスタントのあっせん
    のような事もやってくれるようです。
  • 最終的には友達全員に電話して、漫画家の知り合いはいないか聞く。
    いたら電話でもしてもらって、アシスタントにしてもらえないか聞いてもらう。
    ダメなら、その漫画家さんの友達はダメか、聞いてもらう。

「採用される方法」

  • 採用する方としては例外なく絵を見たいと思っているので、
    描いた絵を見せるように言われるでしょう。
    その場合、無難な題材としては、
    ◆商店街(人物入り)、 ◆住宅街、◆部屋の中、◆自動車、◆観葉植物、◆携帯電話、
    ◆天井の照明器具
    などでしょうか。
    これはスクリーン・トーンを使って仕上げた方がいいです。

    題材として不適切なものとしては、
    ◆人物のみの絵、◆ファンタジー系のキャラと背景、
    ◆自分でデザインしたもの
    (例えば:電柱でもガードレールでも車でも外灯でも、実物を見ずに自分でデザインして描いたもの)
    ↑アシスタントを雇う場合、まず自分の漫画の背景を描いてもらうことを想定します。
    非現実的な物体を描かれても漫画家さんは困ります。

    あとは効果として 「集中線」「ベタフラッシュ」「かけアミ」などを描いて行くといいでしょう。
    ※※ よく自己紹介に、「集中線やカケアミなら、あまり上手くないけど出来ます!」
    と書いている方がいらっしゃいますが、
    集中線やカケアミは出来て当たり前です。
    「出来ます」と書いてくる時点で雇う側としてはかなり不安なのです。
    しかも「あまり上手くないけど」とは何ですか?
    それは、「出来ない」ということです。
    「まあ問題なく出来ます」と言えるまで練習しましょう。

    背景は、どこをどういう構図で描くべきかを決定するのも、アシスタントの重要な仕事です。
    ひと目で「あっ、商店街だな」とわかるような場所・大きさ・構図を選ぶこと。

    とにかく最初はヘタでもいいですから、丁寧にやりましょう。
    マンガの背景は、想像以上に時間をかけて完成しているのです。

ワンポイント

  • 絵にかけた時間を覚えておくこと。必ず聞かれます。
  • とにかく、上達したければアシスタントになってしまう事です。
    面倒くさいからといって描いた事のない物もアシスタントをやっていると、
    すぐ上手くなります。(自動車とか)
    むりやり描かされるから。
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よくある疑問

「漫画家って変な人が多くないですか?」

  • 多いです。
    私も「変な人」の中の一人です。
    変だと思っても、少し根気よく付き合ってみてください。(;_;)お願いします。うぅ

「アシスタントをやると、
絵が先生とそっくりになってしまうのではないか?」

  • わかりません。
    絵がまったく描けない状態から先生の絵柄のまねを通じて上達した場合、
    絵柄が非常に似てしまう事もあるかと思います。
  • でも、「上達は真似から」といいますし、そこから自分の絵を作るという
    方法もあるのではないかと思います。
    本人しだいではないかと思います。

「漫画って、どうやって描けばいいの?」(具体的なこと)


  • 画材屋さんで売っている「漫画用原稿用紙」(B4)。
    ネットの通信販売も便利。
    一枚の原稿用紙の表のみに絵を描く。
    漫画はだいたい左ページから始まるので、そのように描く。
  • ペン
    Gペン、カブラペン、丸ペンなどいろいろある。
    ペンである必要はない。
    サインペン、ピグマ等でもよい。(描き文字程度にしておくべきだと思うけど)
  • インク
    墨汁、製図用インク(パイロット)、漫画用インク、など。
    線がかすれるようなら水を足す。
  • 下描き
    エンピツでもシャープでもよい。
    あまり固い芯を使うと後で消えなくなる。
    B、2Bが適当。
    たくさん下描きしすぎて真っ黒になったら
    練り消しゴムでペタペタエンピツの粉を吸い付けると薄くなる。
  • トーン
    トーンを切るには普通のカッターよりもペンのように持てる
    アートナイフがよい。
  • ホワイト
    水の入れ具合が重要。
    使いやすいようにトロリと水で溶く。
    ミスノンでもよい。
    ミスノンも水を足すことが出来る。
  • フキダシ
    フキダシの中の文字はエンピツで書く。
    仕上げが終わった段階で、全部消してからキレイに清書すべき。
  • 表紙のタイトルや作者名は、
    編集部でやってくれるので描く必要なし。
    ページ番号をきれいな字で書く。
  • 絵にかぶさる文字を入れたい場合、もしくは
    ベタの上に白い文字を入れたい場合は、
    トレーシングペーパーを貼り、その上にエンピツで書く。
    トレーシングペーパーは、原稿用紙のウラにセロテープでとめ、
    折り返して表にもってくるようにする。
    何箇所もある場合は、B4の大きさのトレペを前面にかぶせる。
  • カラー原稿
    カラー原稿は、完成したら必ずトレーシングペーパーで前面を覆い、
    ウラでセロテープでとめること。
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漫画家とは、どんな仕事か

職種としては何か 
  • 世間一般では、「漫画家」で通ります。
  • 確定申告や役所の書類なんかに書く場合も、 「漫画家」で大丈夫!
どうすれば、なれるか 
  • とにかく漫画を描くこと。
    そして、完成させることが大切です。
  • 漫画が完成したら、好きな雑誌の編集部に持ち込む投稿します。
    投稿の場合は、新人賞に応募するという形をとった方がいいかも知れません。
  • 水準に達していなくても、編集者が「コイツは鍛えれば、面白い漫画を描くぞ!」
    と思えば連絡を取ってくると思います。
  • 何の連絡もない時は、次の作品を描き始めてください。
    そのうち漫画家としてデビューできます。
原稿料は、どうやって決めるか 
  • 新人でデビューしたばかりの頃は、担当編集者に言われるがままです。
    例えば僕の場合は、1ページ8,000円でした。
    今は物価も上昇して1万円くらいはもらえるんじゃないでしょうか。
  • 別の出版社で描くことになった時に、○○社ではいくらもらっていたか、
    と聞かれることもあります。
    そういう時は、正直に答えます。
    それを参考に、話し合いで原稿料を決めていくのです。
漫画家になれた!
  • 最初に賞をもらった時の事は、いまでもおぼえています。
    いきなり家に電話がありました。
    「キミの作品が佳作に選ばれたので、一度会いたい」
    と。

  • 自分の漫画を完成させるという作業は、シロートにはキツいもの。
    最初のアイディアや出だしのシーンまでは思い浮かんでも、
    ラストシーンまで書き上げるのは、とても根気のいる作業です。
  • 最初に賞をもらった時の事は、いまでもおぼえています。
    それまで、漫画のアイディアをなかなか作品に仕上げることができなかった私なのですが、
    なぜかその時は、集中力を発揮して、一本の漫画を仕上げることができました。
    ご先祖サマが助けてくれたとしか思えない程、その時は集中して
    漫画を完成させる事ができました。
    とにかく仕上げた漫画を投稿しました。ヤンマガに。
    そしたら、気に留めてくれた編集さんがいて、月間新人賞をもらったのでした。
    佳作だけどね。
ちばてつや賞をもらった!
  • 賞をとった後、編集さんから「ちば賞」に応募してみないか?」とのお誘いがありました。
    いったん賞をもらってその雑誌と関わりをもったら、担当の編集さんは、私をどんどん大きくしようとしてきます。
    大きな賞を狙わせたり、連載を持たそうとしたり。
    「ちば賞」の話をもってきたのも、もし「ちば賞」の佳作にでもなったら、連載への道がひらけるかも、
    というモクロミがあったのかもしれません。
    当たり前です。それが編集者のおシゴトですから。それで給料もらってるんです。
    漫画家がビッグになるという事は、担当編集者もビッグになると言うことなのです。
    みなさんも、たんなる冷やかしで賞に応募して、賞をとったらあとは知らない、
    なんて事はやめましょう。
.
私が、漫画家で生活できなくなり、
アシスタントで食いつなぐことになった理由
  • なぜそうなったか。
    一言でいうと、だんだん作品の質が落ちてきたからだと思います。
  • なぜ落ちてきたか。
    それは、なまけものだからです。
    私という人間は、余裕があると、なまけます。
    締め切りがずっと遠くにあるうちは、仕事をしません。
    今、少しずつ仕事を進めておかないと後後必ずツラくなる、とわかっていても
    「まあ、今日はいいや」と寝てしまいます。
    そして締め切りが迫って初めて「や、やばいぞ、これは!」とあせり始めます。
  • しかし「ネーム」を切るのも遅い私はどんどん追い詰められて、
    時間がないので間に合わせるためにテキトーなところで妥協せざるを得ない状況になるのです。
    その時点で、顔面蒼白
    「落ちるかも・・・!」という恐怖で全身じっとりがにじんでます。
  • に関しても、そうです。
    手を抜けるだけ抜きます時間がないから

    「それは上手いからだ、俺なんか抜きたくても抜けない」

    と言ってくれる人もいますが、手を抜いていいことなんかありません。
    特に背景は、下手に手を抜くと本当にいいかげんな画面になってしまいます。
    この頃こんな事を思いました。
    「シロートの読者さんも、手抜きのいいかげんな絵を見たら、悲しい情けない 気持ちになるのかナ・・」
  • デビュー当時は、みんなちやほやしてくれました。
    「てばてつや賞」を受賞してからは、
    「俺ってスゲエ!」「俺も売れっ子漫画家への第一歩を踏み出したのだ!」と
    浮かれていました。
    、それまでは担当編集者さんの好意や
    いろいろな場所で知り合いになった方々の紹介とかで 依頼なんかもあったりしました。
    しかし、徐々にそれもなくなり、今は皆無と言ってもいいでしょう。
田舎では、「漫画家」は芸能人?
  • 単行本「デカラッパ」が出た後、妹の結婚式がありました。
    そこでは私の想像を越えた「有名人」扱いをされてしまいました。
    (と言っても、母親の友達とか知り合いだけの事なんですけど)
    披露宴では私を中心においての20人くらいでの記念撮影やら、
    お決まりの
    「今のうちにサインもらっときゃなきゃね!」 も飛び出したりしました。
    その後、何度か実家に帰る事があったのですが、 親戚のおばさんなんかに
    「あんたも芸能人なんだから、自分の宣伝しないと!」
    などと、自己の存在をアピールするように言われたりしました。
    その後は私があんまり鳴かず飛ばずだったので、
    誰も何も言わなくなりました。

    このように田舎では、漫画家は芸能人と同じ扱いを受ける事がしばしばありますが、
    それらはほとんどおそらく、物珍しさから来るもの。
    自分で芸能人気取りにならないよう心がけなくてはなりません。
    みなさんも、漫画家になった時には気をつけましょう。


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いろいろな漫画のお仕事


漫画の仕事とひと口に言っても、いろんな物があります。
僕が知っているだけでも紹介しておきましょう。
連載漫画
連載のし方にもいろいろあるのです。
  • 週刊連載・月刊連載
    週刊連載はキツイです。(4週連載ならやったことあります)
    1週間に18ページ~20ページくらいなのかナ。
    毎週締め切りがあるなんて、信じられないっス!
  • 短期集中連載・2回連載(前後編連載)・4週連続連載
  • 隔週連載(隔号連載)
  • 隔月連載
    • 月刊誌で、1号おきに掲載される。
  • 月イチ連載
    • 週刊誌で、1ヶ月に1回掲載される。
  • 描きため連載
    • ある程度、連載ができるくらい原稿を描き溜めてから連載をスタートさせる。
  • 読みきり
    • これは、連載ではない。
  • 描き下ろし
    • 雑誌などに発表せずに、描いたものをいきなり単行本として発売すること。
などです。
  • その他の漫画のお仕事
    • 単行本の仕事
      • 漫画で描かれた歴史ものとか、「まんが・エジソン物語」などという本のことです。
    • 新聞など漫画雑誌以外に掲載される漫画。
    • 会社や公的機関から依頼される、パンフレットに載る説明のための漫画。
    • あとは、ひょんなところから舞い込んでくる、イラスト、カットの仕事があります。
      シロウトさんからの依頼の場合、原稿料は期待しない方がいいです。
      シロウトさんは相場を知らないため、「一枚300円か500円くらいで・・・」
      なんて考えていることがあります。
      「ちゃちゃっと描いちゃってよ!」なんて言われる時もありますが、
      ちゃちゃっと描けるものじゃないのです。
    まあ、思いつくままに揚げてみました。
    誰でも知っているような事で、スミマセン。
    以上。


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