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漫画テクニック用語・解説
ここにある用語解説は、漫画のテクニックに関する物に限定しています。
その他の事は、
「漫画業界用語解説・流星光編」
を見てください。
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
ん
あ
◆アミ(アミ・トーン)
スクリーントーンのうち同じ大きさの点がビッシリ整列している物。
ハーフトーンの表現などに使う。
例えば「51番」「61番」「63番」など。
「51番」を例にとってみると、
「1」は、トーンの表面の10%が黒い部分ですよ、という事。
「5」は、点が並んでいる列の多さをあらわします。
「51」と「61」では、同じ10%でも「61」の方が列がたくさんあるので、
ひとつひとつの点は小さくなります。
◆インク
今は漫画用のが売ってるが、普通の「製図用インク」でよい。
水を少し入れるとよい。
あとから色を塗る場合は「証券用インク」を使う。
◆主線(おもせん)
登場人物を描く線のこと。
例:「○○先生は、どんなに忙しくても主線だけは自分で入れます。」
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か
◆描き飛ばす
とにかくスピード重視で、出来るだけ手を抜いて描くこと。
締め切り前の仕事場に手伝いに行くと、よく言われる。
◆かけアミ
ペンで、線と線をかけあわせていく。
ペンでハーフトーンを表現する技術。
◆かけアミもやもや
普通はどういう呼び名か、わからない。
いろいろな呼び方があると思う。
◆カブラペン
別名「スプーンペン」
ごく一般的なペン先。
原稿用紙の上をするする滑りやすい。
反対にGペンや丸ペンはカリカリ引っかかりやすい。
私はカブラペン愛用者です。
「ニューム色」(白っぽくて光沢がない)と
「クローム色」(メッキで光っている)がある。
でもニュームなんてほどんど使わない。
カブラでGペンのように太い線を引くのは難しいと思っている人も
いるようだが、そんなことはない。
自由自在に描けます。
◆カラー原稿
カラー原稿の場合は、市販の漫画原稿用紙よりも「BBケント」や「画用紙」のように
色を塗るための紙がいい。
マーカーを使うなら漫画原稿用紙の裏でもいいようだ。
表を使うと、青い線も印刷に出てしまうから。
完成したカラー原稿は表面をトレーシングペーパーでおおうこと。
印刷が良いので、ちょっとした汚れも出てしまう。
なるべく汚れがつかないようにしてやるのだ。
◆カラー原稿の汚れ
きれいにできたカラー原稿の、例えば顔などに絵の具の汚れをつけてしまったら、
水で薄めながら丁寧にふいていけば元どおりになる。
◆グラデ(グラデーション)
グラデーションになっているスクリーントーンのこと。
◆原稿用紙
市販の漫画用原稿用紙でよい。
表だけに描き、裏には描かない。
◆効果
ペンによって描かれる効果やその他の効果。
「かけアミ」「ぼかし」、あるいは「ガーゼでポンポンやるヤツ」
とか、いろいろある。
◆広告
一本の漫画の中にどのページでもいいから
縦長とか横長の広告のスペースを空けておいてほしい、と言われる事がある。
忘れているとあとで大変苦労するので、下書きに入る前にしっかり書いておく。
◆校了
締め切りの事だと思ってよい。
◆小物
背景の中にある小さいもの。
灰皿、コーヒーカップ、タバコ、ライター、
携帯電話、ハンカチ、かばん…等。
最初は、こういう物から練習するといい。
◆コピーを貼る
コピーをコマの大きさなど必要な形に切り抜いて、
原稿用紙に貼ること。
パチスロ・パチンコ漫画などの場合、
パチスロ台の絵など、非常に複雑でまったく同じ背景が
登場するので、この方法がよく使われた。
しかし最近ではパソコン内で合成する人が増えている。
【その手順】
必要な絵をコピーする。
透写台(ライトボックス)の上に 貼る原稿用紙→コピーした紙 の順に重ねる。
位置を調節する。
アートナイフで必要な形に切り抜く。
この時、コピーだけ切って原稿用紙を切らないような力加減が難しい。
経験で覚えるしかない。 コマに合わせて切るときは定規を使う。
裏にスプレーのりをシューーッとかける。
貼る。 コマぴったりの場合、角を合わせればずれない。
ペーパーセメントを使うと、もっと楽。
【その手順】
必要な絵をコピーする。
コピーの裏に必要な箇所より大きめに ペーパーセメントをのぺーっと薄く塗る。
乾くのを待つ。
ペーセメが乾くと、トーンのように貼ったり剥がしたりできるようになる。
(ちょっと粘着力強めだめど)
原稿用紙の必要な場所の上に置いて、透写台を使って丁寧に切る。
必要な部分をはがす。(キレイにはがれるはず)
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さ
◆白抜き(白ヌキ)
まわりにホワイトで0.5ミリくらいの線を引くこと。
例:「この人物を白抜きしといて」と言われたら、
人物のまわりをホワイトの線で囲う。
こうすることによって、まわりの背景から人物だけを
浮き立たせる効果がある。
その他、効果音の書き文字にも多用する。
◆集中線
一点に向かって引っ張られた斜線。
ただ線を引けばいいと思っている方も多いようだが、それは間違い。
一本の線の形は、とても細長い二等辺三角形でなくてはならないし、
線と線の間隔や密度を適切にとらなくてはならない。
上手い人をのよく見て真似するとよい。
◆砂消し
ボールペンなどを消すためのザラザラした消しゴム。
スクリーン・トーンを削ると、ぼや~っと削れる。
力を入れすぎるとトーンが破ける。
いろんなメーカーがいろんな硬さ、種類の砂消しを発売しているので、
使い易いものを見つけるのに、ひと苦労する。
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た
◆断ち切り
右側のページの場合は「180mm×270mm」のワクからはみ出していいのは、
「上」「下」「右」のみ。
「左側」は「180mm×270mm」の左はしのラインからはみ出してはいけない。
フキダシは、なるべく「180mm×270mm」の中に置く。
◆手敷き
ペンやシャープを持つ手の下に敷く紙。 原稿に汗がつかないように。
それに、1日に何回かは手を石鹸で洗おう!
◆デッサン
人物やその他の物の形の均整のとれ具合。
例:「この自動車、デッサン狂ってるぞ」などと使う。
◆テンプレート
薄いプラスチックの板に円や楕円の穴がたくさんあいている。
その穴の内側をなぞれば、キレイな円、楕円が描けるよいうわけ。
◆電動消しゴム
ペンのように持てて、先端の小さな消しゴムが高速回転して
エンピツの線を消す。
小さな部分を消すのに便利である。
◆トイレット・ペーパー
ペンで描いたらすぐその上をゆっくり転がす。
インクを吸い取り、乾きが早くなる。
(注:勢いよく転がすと、インクが吸い取られる前に押し出される格好になり、
描いた線からはみ出してしまう。)
◆トーン・フラッシュ
定規を使った方がキレイにできる。
定規の背中に金属が埋め込んであるモノが使いやすい。
それと普通のカッターを使う。
◆トレース
写真などを(または写真のコピーを)直接原稿の裏にくっつけ、
トレース台などで下から光をあてて、形をうつしとる技。
リアルな絵が描ける。
◆トレース台
別名:透写台、ライトボックス。
中に蛍光灯が仕込んであって、上面がすりガラスや半透明なプラスチックに
なっている。
いろいろ使い勝手がよい。
斜めになっているので、普段絵を描くのにも便利。
コピーを貼る時や暗めのトーンを切る時にも便利、持っておくとよい。
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な
◆練りゴム
別名:練り消しゴム。
美術大学の学生や美大の予備校生がデッサンの時に使う消しゴム。
下描きで真っ黒になった原稿は、インクが乗りにくかったり
どこをペン入れしたかわからなくなったりするものだ。
下描きした後、この練ゴムを長くしてコロコロ転がすと
鉛筆の線が薄くなって、ペン入れし易くなる。
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は
◆背景(コピー用の)
何回も使いそうな背景を描いておいて、使う時にはコピーしてスプレーのりで貼る。
「商店街の風景」や「主人公のアパートの外観」など。
◆バック
背景のこと。
人物の後ろに描かれている風景、物など。
だいたいその人物がどこにいるかわかればいいのである。
◆吹き付け
細い筆にインクを適量つけ、原稿用紙に近づけ「ブッ!」とやる。
ホワイトでも同様だが、筆先に水をつけて丁度良い濃さに調節する。
(注)「ブーッ」とやると失敗する。思い切り「ブッ!」とやること。
(要領)口を強く閉じて口の中の空気圧を高める。そして一気に開放する。
◆ページ
普通は雑誌を開いた時の左側のページから第一ページを始める。
◆べた
黒い部分のこと。筆ペンで塗るのがよい。マジックでもいい。
◆べたフラ
べたフラッシュのこと。
◆ベビーパウダー
赤ちゃんにパフパフやる粉。
トーンの上からホワイトをかけたい時に、
これを振ってティッシュで拭き取るとホワイトをはじかない。
◆ペン先
ペン軸に刺したら、ライターで軽くあぶってティッシュで油らしき物を拭きとるとよい。
◆ボールペン
ペン入れは、絶対ペンでしなければいけないという訳ではない。
ボールペンでもよい。
最近は、太いのから極細まで売っているので結構使える。
※印刷で薄くかすれてしまう場合があるので印刷との兼ね合いをみた方がよい。
◆ホワイト
円筒形をした「ポスターカラーの白」がよい。
水で薄めて適度なトロ味を持たせる事が大切。
ペンにつけて描きたい場合は、「ドクターマーチン・ホワイト」がいい。
でも一つ700円くらいする。
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ま
◆丸ペン
丸ペンの先が使っているうちに開いてきて、細い線が引けなくなった時は、
ペン先を机に押し付けて軽く曲げるとよい。(鷹のくちばしのような形に)
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や
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ら
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わ
◆ワク線
昔はカラス口を使っていたが、今は使わない。要は黒ければ何でもいい。
「サインペン」か「マッキーの(細)」でよい。
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ん
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